基本的な取り扱い注意点

直射日光を避ける
木材は日焼けや乾燥により、反りやひび割れが生じやすくなります。直射日光が当たる場所への設置は避け、カーテンなどで光を遮るようにするとよいでしょう。
ストーブやエアコンに注意
ストーブやエアコンなどの熱源が木材に近いと、乾燥によるひび割れや反り、変色が起きやすくなります。また、急激な温度・湿度の変化も木材にはダメージとなるため、設置場所に配慮が必要です。
天板への配慮
木製の天板に高温の鍋や湯飲みを直接置くと、輪ジミや焦げが発生します。耐熱敷物やコースターを使用し、また、こぼれた水分はすぐに拭き取るよう心掛けましょう。
湿度管理
木材は湿度に敏感で、湿度が高すぎると膨張やカビが生じ、乾燥が進むとひび割れや反りの原因になります。推奨される湿度は40〜60%で、特に冬季は加湿器などで乾燥対策を行うと良いでしょう。

日常のお手入れ方法

乾拭き
普段のお手入れには柔らかい布での乾拭きを行います。湿気が気になる場合には、固く絞った布で軽く拭き、乾いた布で水分をしっかりと拭き取るとよいでしょう。
拭き取りの際の注意
強く擦ると木材に傷がつくため、優しく拭き取ることが大切です。また、乾いた布で水分を残さないように拭き取ることで、木材表面の保護にも繋がります。

汚れがついた時のお手入れ

日常の汚れ
木製品に付着した軽い汚れは、中性洗剤を薄めて布に染み込ませ、優しく拭き取ります。その後、水拭きで洗剤成分を除去し、乾いた布で仕上げます。
油汚れ
頑固な油汚れが付着した場合も中性洗剤を使用しますが、直接洗剤をかけるのではなく、布に少量取って拭き取ります。シンナーやベンジンなど強い溶剤は木材を傷めるため、使用しないよう注意が必要です。

オイルフィニッシュの木製品のお手入れ

オイルフィニッシュされた木製品は、年に1〜2回、専用のオイルを使ってメンテナンスを行うと、美しい艶と保護効果が持続します。以下が具体的な手順です。

準備
木材表面のホコリや汚れをきれいに拭き取って乾かします。
オイルの塗布
オイルを柔らかい布に少量取り、木目に沿って均一に塗り込みます。過剰にオイルを塗りすぎないよう注意します。
乾燥と拭き取り
オイルが馴染んだら、余分なオイルを乾いた布で軽く拭き取り、完全に乾燥させます。